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ビデオポーカー(Video Poker)、通称ビデポの基本ルール、遊び方からハウスエッジ(控除率)は?期待値は?必勝法や攻略法、戦略はある?という疑問まで)、実際に海外カジノで働き、ゲーミングマシンにも詳しい現役カジノディーラーがお伝えします。

ビデオポーカーの基本ルール

ビデオポーカーとは

video1.jpg ビデオポーカーは、マシンを使ってポーカーと楽しむマシンゲームです。

カジノのポーカーといえばテキサスホールデムですが、ビデオポーカーは日本人に馴染みの深いドローポーカーが基本となっています。

多くのカジノ初心者にとって、テーブルゲームはどこか敷居が高く、マシンゲームは簡単に始められると評判です。

その中でも特にスロットマシンは簡単に始められますが、イマイチ何が起こっているのかわからないことも多く、つまらないという声をよく聞きます。

これに対してビデオポーカーはドローポーカーのルール、というよりもポーカーの役の強さランキングさえ分かっていれば、誰でも簡単に時始められるマシンゲームなので、初心者にお勧めです。

ビデオポーカーの基本ルール

画面上で、カードが5枚配られ、カードを一回交換することが出きます。

手元に残しておくカードと交換するカードを決めたら交換し、最終的に完成した役の強さによって配当が決まります。

より強い役を完成させるとより配当は大きくなるため、どのように交換して役を作っていくのかが、このゲームの醍醐味です。

ビデオポーカーの役の強さ

テキサスホールデムなどと役の強さのランキングは全く一緒です。

ただ、基本的に52枚のカードが使用されるビデオポーカーですが、機種によってはジョーカーが1枚存在するものがあり、その場合はロイヤルの上に5カードなどが存在することになります。

以下が役の強さを順に並べた表になります。

役の名前(上から順に強い)役の内容
ロイヤルストレートフラッシュ(Royal)数字が10,J,Q,K,Aのストレートフラッシュ
ストレートフラッシュ(Straight Flush)ストレート、フラッシュがともに成立している
フォーカード(Four of a kind)4枚の同じ数字を持つ
フルハウス(Full House)5枚のうち同じ数字が2枚,3枚
フラッシュ(Flash)5枚すべての絵柄(♠など)が同じ
ストレート(Straight)5つの数字が連続している
スリーカード(Three of a kind)3枚の同じ数字を持つ
ツーペア(Two Pair)2種類の数字のペアを持つ
ワンペア(One Pair)1種類の数字のペアを持つ

ビデオポーカーのゲーム進行と遊び方

ビデオポーカーの台選びと賭け方

まずはマシンがどのくらいのレートで打てるのかを確認し、台を選びましょう。

ビデオポーカーの1回ごとの最小賭け金は1コインですが、この1コイン当たりの金額を「デノミ」と呼びます。

これは台によって決まっているため、台選びをするうえで参考にすると言いでしょう。

台を選んだら、お札かコインをマシンへ投入します。

会員カードなどもあれば忘れずに機械へ差し込みましょう。

ビデオポーカーのゲーム進行

ベットする 投入したお金でベット(賭けること)をします。

1~5コインでのベットが可能ですが、5コインでのマックスベットが基本となります。

多くのマシンでは、5コインでのマックスベットをした場合に、コイン1枚当たりの配当が多くなっているためです。

もしマックスベットが予算的に難しい台であれば、レートの低い台へ移動することをお勧めします。

カードの配布 カードが5枚配られます。

カードの交換 より強い役を作るために、カードを選んで交換します。

全て交換することもできれば、カードを一切交換しないことも可能です。

残しておきたいカードには、画面下の下のHoldボタン、タッチスクリーンの場合はカードを画面上でタッチします。

そうすると「Held」と表示され、残しておくカードとして認識されているか確認することが出来ます。

間違えて押してしまった場合も、もう一度タッチすれば解除されるので、確定するまでは何度も悩むことが出来るようになっています。

残しておくカードを決めたら、DrawやDealと書かれたボタンを押すと、不要なカードが交換され新しいカードが配られます。

ビデオポーカーの配当

ビデオポーカーの配当は機種によって異なります。

まずは、Jacks or Better9/6と呼ばれる最も標準的なビデオポーカーマシンのマックスベット時の配当をお伝えします。

役の名前配当の割合
ロイヤルストレートフラッシュ(Royal)800 to 1
ストレートフラッシュ(Straight Flush)90 to 1
フォーカード(Four of a kind)25 to 1
フルハウス(Full House)9 to 1
フラッシュ(Flash)6 to 1
ストレート(Straight)4 to 1
スリーカード(Three of a kind)3 to 1
ツーペア(Two Pair)2 to 1
J以上のワンペア(One Pair)1 to 1

名前の通り、Jacks or Better9/6ではJ以上(J,Q,K,A)のワンペアが成立すると配当が出る仕組みになっています。

また、9/6とは、フルハウスの時の配当が9 to 1、フラッシュの時の配当が6 to 1であることを表しています。

一般的にビデオポーカーでは、フルハウスの配当をA、フラッシュの配当をBとしたときに、A/Bと表現して配当を提示しています。

ビデオポーカーのハウスエッジ

まず、ハウスエッジについてはこちらの記事をご覧ください。

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ビデオポーカーのハウスエッジは、前述の配当と、カードの交換の戦略によって大きく変化するため、一律にハウスエッジを提示することはできません。

昔は、戦略を完璧に実行した場合に、ハウスエッジが無くなり還元率が100%を超えた機種や設定もありましたが、現在は理論上の還元率が100%を超えることは恐らくないと思われます。

ビデオポーカーの戦略

もちろんビデオポーカーでは戦略をおろそかにすると、とてつもなく大きなハウスエッジになってしまうゲームです。

カードの交換の際に選択を間違えるだけで、本来高確率で勝ててたゲームを落としてしまっては勿体ないです。

ということで、Jacks or Better 9/6での基本的な戦略をお伝えしたいと思います。

ビデオポーカーの戦略は、この順に条件を満たしているのかを確認し、最も順位が高いものを狙いに行くのが基本の正しい戦略となります。

この戦略を実践した場合、還元率は99.46%を誇り、ハウスエッジは0.54%と非常に優秀な値になります。

1、ストレートフラッシュ、ロイヤルフラッシュが完成している場合は交換しません。

2、ロイヤルフラッシュが残り1枚で完成する場合はそれを狙います。

3、ストレート、フラッシュ、フルハウスが出来ている場合は交換しません。

4、3カードが出来ている場合は、残りの2枚を交換します。

5、ストレートフラッシュがあと1枚で完成する場合はそれを狙います。

6、ツーペアが出来ていたら、残りの1枚のみ交換します。

7、ハイカード(J以上)のペアが出来ていたら、残りの3枚を交換します。

8、ロイヤルフラッシュが残り2枚で完成する場合はそれを狙います。

9、フラッシュが残り一枚で完成する場合はそれを狙います。

10、ローカード(10以下)のペアが出来ていたら、残りの3枚を交換します。

11、あと一枚で完成するストレートが2面待ちの場合、それを狙います。

12、同じスーツ(♠などの柄)の異なる数字のハイカードがある場合は、その二枚を残し、残りを交換します。

13、ストレートフラッシュがあと2枚で完成する場合はそれを狙います。

14、異なるスーツのハイカードがある場合は、その2枚を残し、残りを交換します。2枚以上ある場合は、より低いカードを2枚選び、残りは交換します。

15、同じスーツの10,K、10,Q、10,Jの組み合わせがあった場合、その2枚を残し、交換します。

16、ハイカードが一枚のみであった場合、それを残し、残りは交換します。

17、これらすべてに当てはまらない場合はカードを全て交換します。

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このようなハンドが最初に配られた場合、

・3のペアを維持してカードを交換し、3カードや2ペアなどを狙いに行く。

・3のペアを捨て、「の3」のみを交換して♣のフラッシュを狙いに行く。

どちらが正しいのでしょうか?

一見、せっかく出来ている3のペアを崩すのは勿体ないように感じてしまいますが、ローペアを残す戦略が10番の優先順位であるのに対して、1枚のフラッシュ狙いは9番であるため、わずかにフラッシュ狙いのほうが期待値が高いことが分かります。