ミシシッピスタッドの基本ルール、遊び方からハウスエッジ(控除率)は?期待値は?必勝法や攻略法、戦略はある?という疑問まで)、実際にミシシッピスタッドをカジノでディーリングした経験を持つ現役カジノディーラーが解説します!
ミシシッピスタッドの基本ルール
ミシシッピスタッドの基本ルール
ミシシッピスタッドは数あるポーカー派生ゲームの1つです。
その中でもゲーム性は最もシンプルで、自身でポーカーの役を作ることを目指すことがこのゲームの目的です。
プレイヤーにはそれぞれ2枚のカード、テーブル上のコミュニティカード(共通カード)は3枚のカードが配られ、計5枚のカードで役を作ると配当が支払われる仕組みになっています。
より強い役だと配当は大きくなり、役が弱いと配当は小さい、もしくはプッシュ(引き分け扱い)、賭け金の没収になります。
コミュニティカードが開くにつれて、3度の賭け金を増すタイミングがあり、そこでの選択によって配当が大きく変化することがこのゲームの醍醐味です。
世界中で流行するテキサスホールデムポーカーは他のお客さんが対戦相手となりお互いのチップを取り合うゲームで、その他多くのポーカーゲームはディーラー対プレイヤーという構図になっていますが、このゲームに関しては対戦ゲームのような要素は一切ありません。
ミシシッピスタッドの数字の数え方
対人ゲームであるテキサスホールデムポーカーの場合は、同じ役の強さを相対的に比較するために数字の大きさが用いられます。
ミシシッピスタッドには、対戦ゲームの要素はありませんんが、特定の数字以上のペアで無いと配当が支払われない条件もあるため、覚えておいた方が良いでしょう。
数え方はテキサスホールデムポーカー同様にAが一番強く、2が一番弱くなっています。
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
また、カードのスーツ(♠などの柄)はこのゲームでは勝敗に影響しません。
ゲームには一般的なトランプカードからジョーカーを抜いた52枚が使用されます。
ミシシッピスタッドの役の強さ
ミシシッピスタッドは合計5枚のカードで役を作るゲームです。
計7枚のうちから5枚を選ぶテキサスホールデムや、カリビアンスタッドポーカーとは多少異なりますが、基本的な役の強さのランクはこれらと同じになります。
ただ、ワンペアの際に配当を得られる条件が細かく設定されているため、同じワンペアの中で数字以上のランクがあることだけ覚えておきましょう。
役の名前(上から順に強い) | 役の内容 |
ロイヤルストレートフラッシュ(Royal) | 数字が10,J,Q,K,Aのストレートフラッシュ |
ストレートフラッシュ(Straight Flush) | ストレート、フラッシュがともに成立している |
フォーカード(Four of a kind) | 4枚の同じ数字を持つ |
フルハウス(Full House) | 5枚のうち同じ数字が2枚,3枚 |
フラッシュ(Flash) | 5枚すべての絵柄(♠など)が同じ |
ストレート(Straight) | 5つの数字が連続している |
スリーカード(Three of a kind) | 3枚の同じ数字を持つ |
ツーペア(Two Pair) | 2種類の数字のペアを持つ |
J以上のワンペア(One Pair) | J~Aの1種類の数字のペアを持つ |
6~10のワンペア(One Pair) | 6~10の1種類の数字のペアを持つ |
2~5のワンペア(One Pair) | 2~5の1種類の数字のペアを持つ |
ミシシッピスタッドのゲーム進行、遊び方
ミシシッピスタッドの賭け方
カリビアンスタッドポーカーには、「Ante」と「3rd Street」「4th Street」「5th Street」のベッティングエリアが用意されています。
ゲームを始めるには、「Ante」に賭けたい金額を置きます。
賭けることをカジノではベット(Bet)すると言います。
ミシシッピスタッドではゲームが進むにつれてこの何倍ものベットをする可能性があるので、「Ante」へベットする際は余裕を持っておいた方が良いでしょう。
ディーラーが「No more bet」と宣言した時点で賭けは成立し、以降既に賭けた賭け金に触れてはいけません。
ミシシッピスタッドのゲーム進行
カードの配布 それぞれのプレイヤー共にカードが2枚ずつ、コミュニティカードとして3枚が全て裏向きで配られます。
プレイヤーは、自身の2枚のカードしかこの時点で見ることが出来ず、他のプレイヤーとカードの情報の共有もしてはいけません。
「3rd Street」へのベッティング・ラウンド(賭けるか賭けないかの選択をするタイミング) 2枚のカードのみで、ベットをするかしないかを選択します。
この時点で勝機が無いと判断した場合はフォールドを宣言し、それまでにベットした分は全て没収になります。(この時点では「Ante」のみ)
勝負を続行すると判断した場合は「Ante」の1,2,3倍のいずれかの金額を「3rd Street」へ置くことでベットが成立します。
どれだけの金額をベットするかによって、良い役が出来た時の配当や、反対に失敗してしまったときに没収される金額も大きく変化するため、重要なポイントになります。
ここでベットすると、1枚目のコミュニティカードが開かれ、次の「4th Street」へ進みます。
「4th Street」へのベッティング・ラウンド 自分の2枚のカードと、コミュニティカード1枚でベットするかしないかを判断します。
ここでフォールドした場合は、「Ante」に加えて、前回のラウンドで「3rd Street」にベットした分までもが没収されてしまうので注意が必要です。
勝負を続行する場合は同様に「Ante」の1,2,3倍のいずれかの金額を「4th Street」へ置くことでベットが成立します。
「3rd Street」でベットしてしまった以上、もう引けないという考えもあれば、やはり諦めようという考えもできるので、ここでの選択は難しいものがあるでしょう。
ここでベットをすると、2枚目のコミュニティカードが開かれ、「5th Street」へ進みます。
「5th Street」へのベッティング・ラウンド 自分の2枚のカードと、コミュニティカード2枚でベットするかしないかの最後の判断をします。
ここでフォールドする場合も同様に今までのベットが全て没収されてしまいます。
勝負を続行する場合も同様に、「Ante」の1,2,3倍のいずれかの金額を「5th Street」へ置くことでベットが成立します。
このベッティングが終わると、最後のコミュニティカードが開かれ、出来た役に応じて配当が支払われます。
ミシシッピスタッドの配当
ミシシッピスタッドは対戦型のゲームでは無いことに加え、「Ante」「3rd Street」「4th Street」「5th Street」の全てが同じ条件で配当されるため、配当については非常にシンプルで分かりやすいものになっています。
以下がそれぞれの役に応じた配当の表になります。
なお、A to Bという表記は、賭け金Bに対してカジノ側から支払われる配当をAとした配当の割合です。
役の名前 | 配当 |
ロイヤルストレートフラッシュ(Royal) | 500 to 1 |
ストレートフラッシュ(Straight Flush) | 100 to 1 |
フォーカード(Four of a kind) | 40 to 1 |
フルハウス(Full House) | 10 to 1 |
フラッシュ(Flash) | 6 to 1 |
ストレート(Straight) | 4 to 1 |
スリーカード(Three of a kind) | 3 to 1 |
ツーペア(Two Pair) | 2 to 1 |
J以上のワンペア(One Pair) | 1 to 1 |
6~10のワンペア(One Pair) | ベットはそのまま返却されます |
2~5のワンペア(One Pair) | ベットは全て没収されます。 |
ハイカード(役無し) | ベットは全て没収されます。 |