ギャンブルの王様バカラ(Baccarat)の基本ルール、遊び方からハウスエッジ(控除率)は?期待値は?必勝法や攻略法、戦略はある?という疑問まで、実際に海外カジノで働き、バカラのディーリング経験を持つ現役カジノディーラーがお伝えします。
バカラの基本ルール
今回は、顧客が絞り(スクイーズ)をする、一般的なバカラのルールと遊び方をお伝えします。
バカラの基本ルール
バカラは、プレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)と呼ばれるエリアにそれぞれカードが2枚から3枚配られ、カードの合計点数の下一桁が9に近い方が勝ちとなるゲームです。
顧客は、プレイヤー(PLAYER)とバンカー(BANKER)のどちらが勝つのかを予想し、当たった場合に賭け金と同額の配当を得ることが出来ます。
初めは難しいことを考えずに、どちらが当たるかを予想して勝てば賭け金が倍になり、負ければ無くなるというくらいの認識をもって頂ければ大丈夫です!
バカラの数字の数え方
バカラはカード(トランプ)を用いたゲームです。
A(エース)からK(キング)までの13枚がスペード♠、ハート♥、クラブ♣、ダイヤ♦の四種類、合計52枚のカードを1組として、バカラでは6~8組のカードが混ぜて使用されます。
バカラではA(エース)は1、2~9までの数字は数字通りに数えて、10~K(キング)までの数字はすべて0と数えます。
カードのスペード♠、ハート♥、クラブ♣、ダイヤ♦などの記号や色はゲームに影響しません。また、ジョーカーのカードも使用しません。
バカラの点数の計算の方法
バカラは、2枚から3枚のカードを用いて最終的にプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)の点数が9に近い方が勝ちとなるゲームです。
点数の強さは最も強い数字を9、最も弱い数字を0とし、9,8,7,6,5,4,3,2,1,0の順の強さになります。
この点数というのは、カードの合計の下一桁です。
例えば、2枚のカードが2と4である場合は6となり、4と7の場合は、下一桁のみを数えるため1となります。
=6点
=1点
このうち、最初に配られた2枚の合計点数が9、もしくは8である場合をそれぞれナチュラルナイン,ナチュラルエイトと呼び、特別なルールが適用されます。
バカラのゲーム進行、遊び方
1、バカラの賭け方
まずはチップを賭けましょう。
レイアウト上の数字は各プレイヤーの座席位置を区別するためのもので、特に意味はありません。
また、カジノでは賭けることをベットと呼びます。
基本であるプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)へは、それぞれ決められた枠の中へチップを置くと、ベット完了です。
また、TIE(引き分け)へのベットは、TIEと書かれたエリアの自身の番号の場所へチップを置きます。
TIEのほかにPAIRなどの賭け方もありますが、これについては後ほど解説します。
2、カードの配布
ディーラーの「No more bet」という合図によって賭け(bet)が締め切られ、ゲームが始まります。
これ以降、別途を追加すること、また既にベットされたチップに触ることは出来ません。
ゲームが始まるとプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)それぞれのエリアに、プレイヤー(PLAYER)側から1枚毎に、カードが合計2枚ずつ配られます。
3、カードのオープン
裏向きで配られたカードをそれぞれ順にオープンしていきます。
バカラでは、テーブル内のプレイヤーの中でプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)それぞれで最も賭け金の大きい人間がカードを絞る、つまりカードを開く権利が与えられます。
もし対象者がいない場合、もしくは権利を放棄した場合にはディーラーが開く決まりになっており、他の顧客はカードに触れてはいけません。
配られたカードはプレイヤー(PLAYER)側から開かれます。
終わり次第、バンカー(BANKER)側のカードも開かれます。
4、三枚目のカードの追加
プレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)に、最初にカードが2枚ずつ配られた時点でどちらか一方、もしくは両方にナチュラル8,ナチュラル9が完成していた場合、ゲームは終了し、その時点の点数で勝負が決まります。
尚、ナチュラル9,8の時に同点だった場合は引き分け(TIE)となります。
ナチュラル9,ナチュラル8が無かった、つまり両方とも7点以下だった場合は決められた条件に従って、3枚目のカードが追加されるかどうかが決定されます。
この条件はバカラのルールとして世界的に共通で、ディーラーや顧客の意思に関係なくカードが配られるかどうかは決められます。
バカラの配当
最終的にどちらが勝ったのかをディーラーが宣言し、外れた賭け金が回収された後、配当の支払いになります。
配当金は賭け方と、バカラの細かい種類によって分けられます。
尚、A to Bという表記は賭け金Bに対してカジノ側から支払われる配当をAとしたものです。
プレイヤー(PLAYER)に賭けて勝った場合
賭け金と同額の配当(1 to 1)を得ることが出来ます。
バンカー(BANKER)に賭けて勝った場合
一般的なバカラの場合
賭け金と同額の配当(1 to 1)を得ることが出来ます。そこから一般的に5%のコミッション(手数料)が差し引かれます。
このコミッションは配当金から直接差し引かれるカジノもあれば、累積して最後に支払うカジノもあります。
TIE(引き分け)に賭けて勝った場合
賭け金の8倍の配当(8 to 1)を得ることが出来ます。なお、この時プレイヤー(PLAYER)及びバンカー(BANKER)の賭け金も没収されません。
バカラのハウスエッジ(控除率)は?バカラは勝ちやすい?負けやすい?
カジノによって細かいルールは違いますが、これまでにご紹介したものがバカラの世界的な標準のルールです。
ところで、カジノではどのゲームにもハウスエッジと呼ばれる、カジノ側の取り分を示す数字が存在し、小さければ小さいほど客にとって勝ちやすいゲームと言えます。
では、バカラのハウスエッジはどのようになっているのでしょうか?
結論から言うと、プレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)以外へは絶対に賭けてはいけません。
3枚目のカードを開く条件などが複雑で、ルーレットのように簡単に計算することはできませんが、バカラのハウスエッジは以下のようになっています。
ベットの内容 | ハウスエッジ(控除率) |
プレイヤー(PLAYER) | 1.24% |
バンカー(BANKER) | 1.06% |
引き分け(TIE) | 14.36% |
ペア(PAIR) | 10.36% |
※バンカー勝利時は5%のコミッションを取られ、8デックという条件下。ペアは12 to 1。
これを見ると、明らかにTIE、PAIRへのベットはハウスエッジが大きく、客側にとって不利な状況であることが分かります。
確かにプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)へ賭けた場合は、勝っても資金が倍にしかならず、より当てた時の爆発力があるTIEやPAIRへ賭けたくなってしまいます。
しかし、当然当たりにくい上に、理論上ハウスエッジは高くなってしますので、基本的に勝ちに行く場合はお勧めできない賭け方になります。
どのカジノゲームでも一般的に、配当倍率の大きい賭け方であればあるほどハウスエッジは大きくなってしまうということも覚えておくといいでしょう。
バカラに戦略や必勝法、攻略法はある?
バカラというゲームは運の要素が強いゲームです。
客側は、どちらに賭けるのかという選択と、カードを開くことしかできません。
そのため、攻略には資金管理に主眼を置いた手法が必須と言えます。
こちらで詳しくご紹介しているので、是非ご覧になってください。
では、バカラ固有の攻略法はあるのでしょうか?
ハウスエッジが存在し、基本的に負けるようにゲームが出来ている以上、ある種のオカルトめいた攻略法しかありませんが、楽しむためには必要不可欠なバカラの戦略、攻略法をお伝えします。
バカラの罫線を読む
罫線を読むと、バカラを攻略できたような気になれるのは間違いありません。
実際にやってみて、読み通りにうまく行くことがあるとつい嬉しくなってしまいます。
あくまでオカルトですが、実際にギャンブルに流れは存在するというのは公然の事実でもあり、その流れを読み切ることがバカラの最強最高の攻略法であることは間違いないでしょう。
バカラの絞りに気持ちを込める
絞りとは、お客さんがカードを開く動作のことを言います。
罫線に比べると、よりオカルト度の増す攻略法がこの方法です。
バカラではプレイヤー(PLAYER)、バンカー(BANKER)それぞれで最も賭け金の大きい人間がカードを絞る権利が与えられます。
裏向きでカードが配られた時点で表に印字された数字は決まっていると考えるのが当然ですが、多くのバカラ愛好家はそういった科学的な理論とは程遠い考えを持っており、カードを絞る際の気持ちの込め方によって数字は変化すると考えています。
詳しくは絞りのページをご覧ください。