連日報道される統合型リゾート(IR)の誘致を巡っての収賄事件について、IR誘致を目指す大阪市の松井一郎市長がコメント。
松井氏は逮捕された秋元司議員について、
「権限もないのに俺は力がある、俺は力があると業者に餌をまいて食いつかせた。個人的なオレオレ詐欺事件だ」
と痛烈な批判をしました。
大阪市としては、早期の開業を以前から望んでおり、度重なる国会での問題などで煮え湯を飲んできた経験があります。
そのため、このタイミングでの不祥事は、非常に憤りを感じたことでしょう。
また、前提としてIR事業者の選定は自治体が行うものであり、秋元議員には何の権力も無かったと指摘。
「政策と個人の犯罪を一緒にしてどうするのか。メディアはIRに否定的だが(今回の事件が政策に影響するかのような)偏向報道はやめてほしい」
と述べ、誤解を招きかねない報道の在り方について苦言を呈しました。
ただ、自治体としては、最終的に政府の認可を得ることが出来なければIRは実現できません。
今回の秋元議員の逮捕と関連は無いものの、IR事業者の選定に際して政府の顔色をうかがう側面もあるのではないでしょうか。