秋元議員が統合型リゾート(IR)を巡る収賄容疑で逮捕されたことにより、野党が活気づいているようです。
どういった経緯でこうなったのか、カジノやIRはどうなってしまうのか解説していきたいと思います。
野党はカジノ禁止法案を提出
立憲民主党を中心とする野党はカジノ禁止法案を、来年の通常国会に提出する方針を固めました。
具体的な内容については明らかになっていないものの、統合型リゾート(IR)におけるカジノの設置を禁止することが目的であることは間違いないようです。
IRの設置自体を禁止するものでは無いと見られています。
しかし、IRが収益構造をカジノに依存している部分も否定できない事実であり、実質IRの実現に障害となることは間違いないでしょう。
もちろん野党が過半数を占めることは無いため、成立は非現実的ですが、開業時期の遅延や国会審議の進行、そして世論には大きな影響を及ぼすことが予想されます。
秋元議員の逮捕が関連
何故このタイミングで、カジノ禁止法案という話が出てきたのか。
これは、先日の秋元司議員逮捕が絡んでいます。
秋元議員は、日本のIR参入を目指す中国企業からの収賄容疑で逮捕されました。
紆余曲折はあったにせよ、2020年代半ばにIRの開業を目指していた計画に、傷がついたのは言うまでもありません。
ただでさえ、反対意見の多いIRです。
今回の逮捕は、野党勢力中心の反対派にとっては絶好の機会だったのでしょう。
今後のスケジュール
現在は、IRの誘致について各自治体が判断する局面です。
誘致を決定した自治体が、事業者の選定を行い、国に申請をするのは2021年になります。
それまでには、反対派のこうした勢いが収まってくれると良いですね。