北海道が統合型リゾート(IR)の誘致を断念したことを受け、最も影響を受けたのは候補地とされていた苫小牧市に他なりません。
未だに知事の判断に納得がいっていない模様です。
整合性のない知事の判断
北海道はこれまでIRの有力な誘致候補地とされていて、苫小牧市はその中でも筆頭でした。
地方経済活性化の切り札となるIRについて、地元では官民ともに期待が非常に大きいものがあったようです。
しかし、先日北海道の鈴木直道知事は誘致の断念を発表しました。
知事は断念した理由について、
- 道議会の同意が得られなかったこと。
- 環境問題への配慮
としています。
誘致断念を受けて苫小牧市の声
これに納得がいかないのが苫小牧市の岩倉博文市長。
5日の市議会定例会でIRに関して言及する場面があり、
降って湧いたような「環境問題への配慮」という知事のコメントに対し、
「真意がどこにあるのか知事の意思決定のプロセスが見えない。別な理由があったのではないか」
と、不満を漏らしました。
また、知事の判断について、当事者となる苫小牧市との事前の相談などは無かったことも不透明さに拍車をかけています。
市長は、「判断の直前になっても知事から連絡はなかったことは非常に残念。市議会、道議会が終わったら真意を確認したい」とコメント。
誘致の判断は北海道にあるとはいえ、実際にIRの舞台となる市と連携が取れていない状況で判断を下したということでしょう。
誘致断念の決定後も、知事から直接の説明は無かったそうです。
これは市側が不満を漏らすのも仕方が無いのかもしれませんね。
苫小牧市の今後
さて、今後の苫小牧市ですが、地方経済活性化の一環として国際リゾート構想を掲げています。
今回のIR誘致については縁がありませんでしたが、再挑戦も検討しているようです。
ただ、今回の突然の誘致断念によって、失敗の烙印が押されてしまったのも事実。
興味を示してくれていた海外のIR事業者らは失望したことでしょう。
市議会議員は「知事の判断によりIR事業者から信頼を失った。はりぼてのような知事の判断だ」
と痛烈に批判しています。
もともと観光産業が栄える北海道ですから、是非苫小牧市がリゾート実現できる日が来ると良いですね!