北海道の鈴木直道知事は29日、苫小牧市を中心に検討していたIRの誘致を完全に見送る方針を発表しました。
IRを取り巻く情勢
先日もお伝えした通り、苫小牧市へのIR誘致の望みが完全に断たれる結果となってしまいました。
予想通り、鈴木知事は誘致の見送りを発表。
苫小牧市は単独で誘致を行う政令市の条件をいたしていないため、北海道でのIR誘致は100%亡くなってしまったと言ってよいでしょう。
これを受けて、現在誘致に名乗りを挙げている自治体は
横浜市、大阪府・市、和歌山県、長崎県
の4つとなりました。
また、誘致を検討する自治体は
東京都、愛知県のみとなっています。
IR整備法で定められた、IRの設置上限は最大3カ所。
そのため、今回のように候補地が減ってしまうと、ある種出来レースのような形になってしまうので、残念極まりないですね。
地元の反応
今回の報道を受けて一番残念なのは苫小牧市ではないでしょうか。
地方活性化の目玉として期待されたIRの夢が頓挫してしまったのですから、落胆も容易に想像が付きます。
緊急記者会見を開いた苫小牧市の岩倉博文市長は
「就任時から取り組んできた。ただただ残念としか言いようがない」とコメント。
地元の経済界からも、残念だという声が上がっています。
ただ、苫小牧市としては、今回のIR誘致を逃したものの、いつかIRを誘致したいという野望があるようです。
事業者の動き
苫小牧市には、数多くの海外事業者が事務所を開設し、参入へ向け、活動をしていました。
今回の発表を受け、すべてが無駄になってしまったわけですから、こちらも驚きと落胆が隠せないようです。
何社かにインタビューを行ったところ、
「状況が一変した」
「コメントを出すのは週明けになる」
「残念でしょうがない。他地域も含め、検討する」
などと回答がありました。