統合型リゾート(IR)の誘致について、北海道が最終的に誘致を見送る方針であることが明らかになりました。
誘致見送りは確定?
28日、報道各社は北海道がIR誘致を見送る方針であることを一斉に報じました。
これまでIR誘致への期待も高く、国内外の事業者によるアピールも非常に大きいものがあったので、驚きを隠せない関係者も多いようです。
北海道のIR誘致に関しては、鈴木直道知事の判断に委ねられており、誘致の是非には道議会の意向を重視するとしていました。
しかし、議会の最大派閥である自民党議員の中でも誘致について意見が割れる状況で、最近では誘致に関してマイナスな報道が多かったことも事実です。
こうしたことを踏まえると、恐らく北海道の誘致見送りは決定的なものでしょう。
誘致を断念した理由
北海道は以前から有力な誘致候補地として名前が挙がっており、苫小牧市を最優先に検討して来ました。
苫小牧市でのIR開発計画には国内外の事業者も多数関心を示しており、
- ハードロックインターナショナル
- モヒガンゲーミング
- ラッシュストリート
- その他多数
の事業者が市内に事務所を開設するなどしていました。
こうした状況下で誘致を断念した理由はどこにあったのでしょうか?
ハッキリとした答えは分かりませんが、政府関係者によると、先程ご紹介した道議会における問題、
そして、自然環境への配慮が背景にあったということです。
誘致断念を受けてのの反応
今回の誘致を断念したという報道を受け、菅官房長官は28日午前
「承知していない」
とコメントしました。
鈴木知事とは近しい間柄で知られる菅官房長官ですが、北海道の誘致断念を望んでいなかったのでしょう。
IRについても
「各自治体において申請に向け適切に検討が進められている」
「できるだけ早期にIR整備の効果を実現できるよう準備を着実に進めたい」
と話しています。
政府としては、IR誘致を目指す自治体の数が少なくなってしまうことは、政策の失敗というイメージを与えかねないので、避けたいという意図もあるようです。
鈴木知事は29日の道議会の一般質問で今回の誘致見送りを正式発表すると見られており、これを待ちたいと思います。