カジノを含む統合型リゾート(IR)について、大阪府・市などは2024年までの開業を目指していますが、先延ばしになるかもしれません。
政府は、IRの整備区域などを定める「基本方針」の公表を、当初の予定よりも先送りし、今夏の参院選以降とする方針を発表しました。
以前、「モリカケ問題」などで遅れてしまった早期開業へ向けてのスケジュールがさらに難しいものになってしまうことで、関係者からは悲鳴の声が上がっているようです。
特に2024年までの早期開業に意欲を示していた大阪市の松井市長は「意味が分からない。同じやるなら早いほうが良い」と痛烈に批判。
ただし、あくまでも「2024年までの開業目標を遅らせるつもりはない」と、強調しました。
今回先送りになった理由については、根強いギャンブル依存症への嫌悪感が参院選に影響することを恐れたという見方が有力です。
また、基本方針に先立って設置が予定されていた「カジノ管理委員会」についても先延ばしとなり、今後もIRに関するスケジュールについては遅れが避けられないと言えるでしょう。