2025年の大阪万博の開催地、及び誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致候補地でもある人工島「夢洲」(此花区)への鉄道延伸などを可能にするトンネルの工事が再開されることとなりました。
夢洲と南側に位置する人工島「咲洲」(住之江区)を結ぶトンネルは、鉄道用の両側に道路用の2本が並ぶ構造です。
以前誘致を目指した08年夏季五輪で選手村候補地となった夢洲への交通を考慮し、00年12月に工事が始まりました。
しかし、五輪誘致が失敗したことを受け、道路部分については夢洲のコンテナターミナルの輸送路として09年に開通したものの、鉄道部分については工事が完了していない状態で放置されている状態です。
今回、鉄道を開通させるためには夢洲の新駅計画地まで残り約900メートルのトンネル整備や駅舎建設などが必要で、市は事業費540億円を見込んでいます。
ただ、東京オリンピックなどの影響で資材が高騰していることなどもあり、事業費は膨らんでいくのではないかとの懸念もあるようで、IR事業者への負担を求めるか否かも含め、今後さらに議論が必要になって来るでしょう。