サンズ・チャイナのルース・ボストン上級副社長のインタビューが22日付の産経新聞に掲載。
日本型IR(カジノを含む統合型リゾート)について、
「日本は独自の文化、生活を持つ。IRができれば、成功を収めるだろう」との認識を示しました。
同社は世界最大のカジノ売上高を誇るラスベガスサンズ社(アメリカ)の子会社です。
中国・マカオでIR(カジノを含む統合型リゾート)の運営ライセンスを持つ6社のうちのひとつであり、マカオで運営するホテルは8つ。
うち7つは近接地に密集しており、マカオ最大のIR群を形成していることでも知られています。
マカオのカジノで多くの売り上げを占める中国本土の顧客については、日本型IRとの奪い合いになることも予想されており、開業した際は売り上げの最大20%近くが減少するという試算もあります。
これについてボストン氏は、マカオにはポルトガルや中国など多様な文化が根付いていることを強調し、
「違う魅力を持つ日本を(マカオの)ライバルとは思わない」と述べました。
宮崎県宮崎市のリゾート施設「シーガイア」の再生にかかわった経験を持つボストン氏は日本型IRが成功する要因として
「求められるさまざまな体験で満足させられることが重要」と指摘。
また、サンズ・チャイナは規模の大きさを武器に
「宿泊、食事、カジノなどあらゆる面で専門家を雇い、客の満足を実現している」とアピールしました。