香港カジノ大手のメルコリゾーツ&エンターテインメントは15日、大阪市内で夢洲(大阪府大阪市此花区)でのIR(カジノを含む統合型リゾート)の構想を発表しました。
総事業費は100億米ドル(約1兆円)を見込んでおり、同社が世界中で運営するIR施設の中で最も大規模なものになると言います。
今回のIR構想におけるテーマとして同社CEOのローレンス・ホー氏は、「未来の街」を掲げました。
ホー氏は日本の特徴として「先進技術や近代的な建築と、歴史・伝統が共存している」点を挙げ、そこから着想を得たとコメント。
会見で披露したCG映像には大規模な商業施設のほか、電気自動車やドローンも登場し、「夢洲は(IR用地だけで)70ヘクタールと広大な島。持続可能で来訪者が移動しやすい手段も考える」 自動運転などの最新技術を活用し、同じ夢洲を会場とする2025年大阪万博の方針とも「完璧に合致する」と強調しました。
日本進出に向けた意気込みとしては、「日本での事業展開は、長期的視野を持って取り組むつもりです。日本が劇的な変化を遂げるこの時期に、当社がその一角を担うという貴重なチャンスを頂けたことを、大変光栄に思っています。日本に長期にわたって多大な利益をもたらすであろうIRの開発を、日本政府と日本国内の組織、そして地域社会と緊密に協力しながら進めていきます。世界各国で、常に洗練されたIRを生み出し、経営してきた当社が、日本ならではのユニークなIR施設を実現することをお約束します」とコメント。
また、同社による大阪でのIR開発が実現した場合、現在香港にある本社を大阪に移す計画があることも明かしました。