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2018年10月30日のカジノニュースをお伝えします。

【苫小牧】海外IR事業者が続々と事務所を開設

IR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致を目指す北海道苫小牧市で、海外IR事業者の事務所開設ラッシュが起こっている。

苫小牧には4社が名乗りを挙げており、そのうちカナダに本社を置く1社は8月に開設済み。

その他アメリカに本拠地を置く3社についても年内には苫小牧市内に事務所を開設する予定だ。

7月の特定複合観光施設区域整備法(通称:IR実施法)の成立を受け、各自治体による熾烈な誘致レースが今後予想される中、苫小牧における存在感を早くから各社とも高めていきたい狙いがある。

カナダに本社を置くクレアベスト社は8月、表町1の第3CKビル1階に事務所を開設し、現在は情報収集や行政と地元経済界へのアピールなどを行っている。

また、アメリカのハードロック社の日本法人・ハードロックジャパンは表町のビルに事務所を開設する計画を進めている。

同社によれば開設へ向けての工事計画をしている段階で、今週中にも着工する予定だ。

2、3人の少人数の事務所を予定しており、クローズドな空間ではなく一般市民にIRを理解してもらうためのコーナーも設けるとしている。

さらにアメリカ系企業のラッシュ・ストリート・ゲーミングと、モヒガン・ゲーミング・アンド・エンターテインメントの2社も開設を計画している。

ラッシュ社は旭町の賃貸マンション1階のテナントスペースに設置する。内装工事が終わる12月初旬ごろをめどにスタッフ1人を配置し、地元の活動拠点として利用する。オフィス内には市民向けの説明スペースも置く考えという。

また、モヒガン社も「苫小牧での年内開設に向けて場所などを検討中」としている。

各社とも根強くあるカジノによるギャンブル依存症の不安を無くすべく、一般市民向けの施策を検討していることが特徴のようだ。

各自治体は、選定したIR事業者と共にIR計画を作成し、最大3か所の国からの区域認定を目指すこととなる。

北海道では苫小牧市、釧路市、留寿都村が候補に挙がっているが、苫小牧が優勢だ。

そのため、IR事業者にとっても苫小牧市での事業者として選定されることは大きな意味を持ち、市としても国からの区域認定を目指し、かつ地域経済に最もプラスになるう事業者を選定することは重要なことである。

北海道は年内をめどに候補地を最終決定し、その後事業者の選定に入る見通し。