安倍首相は、維新の会代表を務める松井大阪市長らと27日会談を行いました。
議題はもちろん統合型リゾート(IR)についてです。
会談の目的
大阪府と大阪市は、以前から夢洲(同市此花区)へのIR誘致を目指しています。
しかし、先日から続いている秋元司衆議院議員のIRを巡る不祥事が、今後のIR誘致のスケジュールにどういった影響を与えるのか注目を集めていました。
突然誘致に影響が出かねない意見が起きたのですから、松井市長が憤りを感じるのも無理はありません。
松井市長は逮捕された秋元議員について、
「個人的なオレオレ詐欺」
とこき下ろしていました。
さて、そんな中行われた会談には、政府側からは菅官房長官や安倍首相などが参加し、維新の会からは代表の松井大阪市長と橋下徹元大阪市長が参加しました。
目的は、大阪府・市が誘致を目指すIRの誘致について、政府の考えと維新の会の考えをすり合わせる狙いがあったと見られています。
また、2025年に開催される大阪万博についての政府との連携についても、IRに関連して話し合いが行われたようです。
政府と大阪の今後
会談の中では、今回このような事件があったものの、IR誘致は予定通り実施する方針が大阪側へ伝えられたということです。
また、万博についても、政府側から積極的な協力をすることが伝えられたということです。
大阪府は現在、IRの事業者の公募を行っています。
事業者の選定は来年6月ごろを予定しており、その後は政府の最大3か所の区域認定を目指すこととなります。
大阪府・市としては、今回政府側から予定通りのスケジュールでIRが実現するだろうとお墨付きをもらったのは大きな収穫だったでしょう。