IR運営の最大手ラスベガスサンズ(米)の幹部が取材に対し、横浜進出へ意欲を見せるとともに、東京の誘致は現状厳しいだろうという見方を示しました。
カジノのプロによる解説
ラスベガスサンズはアメリカ・ラスベガスに本社を置く、IR運営事業者です。
アメリカをはじめとして、マカオやシンガポールで、IR・カジノを運営しており、特にシンガポールのマリーナベイサンズについては、日本型IRのモデルとして高い評価を得ています。
そんなラスベガス・サンズですが、日本進出に関して当初は大阪府・市での進出を検討して来ました。
しかし、今年8月に横浜市が誘致を発表したことにより一変、その後は東京都・横浜市へ注力する方針となったようです。
そんな中で、今回のインタビューで明かされたのは、サンズ社にとって現状横浜市>東京都であるということ。
同社の開発責任者、ジョージ・タナシェビッチ氏が日本経済新聞などのインタビューに応じ、
横浜について、
「羽田空港や横浜港からのアクセスがよい」
「ビジネス客や高所得者層を取り込みたい」
と、意欲を示したのに対し、東京については
「現時点では現実的ではないだろう」
「東京都は五輪準備に集中している印象だ」
とコメントしました。
もちろん東京都に関心が0ということではなく、現時点では横浜市に注力していきたいのだろうと思います。
横浜市を巡っては他にいくつかの事業者も競合すると見られており、サンズ社の今後の動きにも注目です。