ラスベガスに本拠地を置き、ゲーミング、ホスピタリティ、航空業界を対象としたリサーチを世界中で行う事業者グローバル・マーケット・アドバイザーズ(Global Market Advisors、GMA)は、日本におけるIRの開業が2026年以降へとずれ込むと予測しました。
政府が今夏の参院選へ向けての影響を考慮してIRに関する「基本方針」の発表を政府が見送ったことによるもので、当初よりは遅れの深刻さは小さいものの、2026年以降になってしまうだろうという厳しい見方をしています。
特に、2025年に開幕する万博前の開業を目指す大阪府・市についても言及し、
「もし大阪が待望の3つのライセンスのうちの1つを勝ち取ったとしても、最も攻めたスケジュールの下でさえも、2025年までに夢洲でIRをオープンさせるのは難しかっただろう。これは、日本のどの場所でこの大きさの構造物を建てるとなっても直面するであろう課題が原因であり、建設に独自の課題がある可能性のある人工島は言うまでもない」と評価。
GMAによれば、IR1つの建設にかかる日数は54か月から64か月かかると予測していて、2025年の万博まで67カ月しかない現状では万博前の開業は到底無理だろうとしました。