千葉市内の地元企業などで作る一般財団法人ちばの未来(千葉市)が幕張新都心(同市)へのカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を目指し、新たな試案をまとめました。
ちばの未来は、2012年から幕張新都心へのIR誘致を目指し、行政への働きかけや市民への活動を行ってきた団体です。
今回の試案では幕張沖に人口浮島(メガフロート)を新たに建設し、IRの核となるカジノやエンターテインメント施設、高級ホテルなどを誘致。
ZOZOマリンスタジアムや幕張メッセなど既存の集客施設が集まる地上エリアとは、橋と海中トンネルで接続させる計画です。
肝心の交通インフラについては、JR海浜幕張駅から幕張メッセを経由し、メガフロートまで運行する次世代型路面電車(LRT)を新たに整備とのこと。
大型客船のための桟橋やヘリポートも設置し、海外の富裕層へもアピールしていきたい考えです。
また、老地区化が進む幕張メッセの改修も試案には含まれており、総事業費は1兆円を見込んでいます。
ただ、千葉市はIRの誘致についての方針を打ち出しておらず、現在海外などの事例などをもとに「検討中」の段階です。
熊谷俊人市長は「IRをやる、やらないありきの考え方にはくみしない」しており、当面誘致へ向けての動きは無いだろうと関係者の間では見られています。