2019年1月6日のカジノニュースをお伝えします。
【静岡県】IR誘致に向けた報道出るも川勝知事はIRに否定的
中日新聞は1月4日、静岡県が富士山の絶景を望む日本平(静岡県清水区)に、IR(カジノを含む統合型リゾート)を2030年代初頭に誘致する方針を固めたと報じました。
18年7月に成立したIR整備法では、第一段階として2021年頃に最大3か所が区域認定を受け、IRを誘致することが出来るとなっています。
これについては現在大阪府を筆頭に数多くの自治体が名乗りを挙げており、大阪府は2024年までのIR開業を目指していますが、報道によると静岡県は第二段階での区域認定を目指しており、時期は当分先となるようです。
そのため、これまでIR誘致に関して静岡県の名前が報じられることはほとんどありませんでした。
今回静岡県の誘致候補地として挙がっている日本平は、13年に国連軍縮会議が開催された日本平ホテルや、日本平夢テラス、劇場や国際ホールを備えた県コンベンションツアーセンターなど、様々な施設があり、富士山の絶景を望むことが出来る観光地として人気を博しています。
その他、静岡空港近くに位置する県有地を誘致候補地とする案も出ており、まだ明確な方針は定まっていないと言えそうです。
また、静岡県は18年3月、清水港の国際クルーズ船拠点化に向け、ゲンティン香港と協定を締結しています。
同社の親会社のゲンティングループ(マレーシア)は国際的にIR開発を行っており、シンガポールのリゾートワールドセントーサなどが有名です。
これについて県幹部は、IR誘致の際のパートナーにはゲンティンが有力であるということを認めました。
同社の幹部は、「IRへのコメントは控える。清水港のインフラや静岡の観光風景は大変な可能性とチャンスを秘めている」とコメントしています。
ただ、こうした報道が出たことについて静岡県の川勝知事は同日、否定的なコメントを発表し、今後どうなるのかに注目が集まっています。