2018年10月14日のカジノニュースをお伝えします。
和歌山知事選、IR反対派の畑中氏が事務所開き
和歌山知事選(11月8日公示、25日投開票)への立候補を表明している、無所属新人で市民オンブズマンわかやま事務局長の畑中正好氏は今月12日日、和歌山市内のビルで事務所開きを行った。
同会には、畑中氏を擁立した政治団体「ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会」の会員や推薦を決めている共産党の県議ら約70人が出席。
今回の選挙の争点はIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致だ。
4年前の全知事選でも現職仁坂知事に敗北を喫した畑中氏陣営は、今回の選挙戦をIR反対を前面に押し出しての一点突破に賭けている。
その仁坂知事も今回再選を目指して立候補を表明しており、前回の雪辱を晴らしたいと意気込んでいるようだ。
事務所開きの最後は、出席者らと共に「ガンバロー」と叫び、士気を高めたという。
<コメント>
畑中氏 「ある町長から「県がカジノでもうけようとは最低の施策。県民を不幸にする」という声を聞いた。IR誘致をストップできる最後の選挙。カジノを造らない県政を実現しよう」
ゆたかで住みよい和歌山県をつくる会代表・武内正次氏 「多くの県民はカジノより暮らし、医療介護、子育ての施策充実を願っている。県民が主人公の県政をつくっていこう」
「ギャンブル依存症問題を考える会」が患者、その家族への支援を開始
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」は9月から岡山県内でギャンブル依存症患者の家族への支援を始めた。
月1回、セミナーや相談会を開くとともに、同じ悩みを抱えた人たちを結び付け、家族会の設立を目指している。
ギャンブル依存症とは賭け事に対する衝動が抑えられず、やめたくてもやめられなくなる精神障害。
厚生労働省が2017年度に行った調査によると、ギャンブル依存症経験が疑われる人は成人の3.6%の約320万人と推計され、主にパチンコ依存症の患者が多いと見られている。
同会が岡山市内で開いた初の相談会には5家族が訪れ、悩みや具体的な解決策について話し合ったという。
現在は関西在住のメンバーを中心に運営しているが、将来的には活動の輪を広げ、家族会の設立も考えている。
田中代表によると、依存症の認識がない患者や家族がいるほか、どこに相談すればよいか分からない人も多いので、そういった方々のよりどころになれればという。
7月20に成立したIR実施法案でもギャンブル依存症対策は大きな課題になっており、今後議論が進むにつれてギャンブル依存症の実態が世間い浮き彫りになっていくと思われる。
こうした地道な活動が広がる事で、少しでも依存症患者や家族の手助けになれば良いのではないだろうか。