2018年10月12日のカジノニュースをお伝えします。
メルコ、日本に本社移転も検討か
マカオやオーストラリアなどの世界各国にカジノを展開する、メルコリゾーツ&エンターテインメント(本社・香港)のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者は9日、産経新聞のインタビューに対し、日本のIRへの強い関心と共に、もし事業者として日本に参入できた場合は本社を移転する計画もあることを明かした。
いくつかの候補地が現在挙がっている中で、特に大阪・横浜への参入を強く望んでいるという。
愛知県が行ったIR(カジノを含む統合型リゾート)についての調査に対し回答したことも明かした。
ホー氏は日本進出について「最重要の経営課題」としており、成長が見込まれる日本のIRに何としても参入したいという思惑がある。
ただ、ライバルが多いのも事実だ。
7月20日に可決したIR実施法案の中で、第一回のIRの区域認定は最大3か所で2021年をめどに決定される。
IR構想を日本が推し進める上でモデルとなったシンガポールのマリーナベイサンズを運営する、ラスベガスサンズ社(本社・ラスベガス)はほぼ間違いなく参入するだろう。
そうすると、残るは2つとなる。
日本に高い関心を持っているIR事業者は、MGMリゾーツ、ハードロックなどがあり、今後も増加するとみられている。
区域認定を受ける自治体を見極め、アプローチしていくことが今後の競争の決め手になりそうだ。
カンボジアのナガワールド、施設拡張か
香港上場のナガコープ(金界控股)は、カンボジアの首都プノンペンで運営する統合型カジノリゾート(IR)「ナガワールド」を拡張する見通しだ。
事業が好調に推移していることから、現在の2か所からさらに数を増やし、3カ所目の施設を建設することでさらなる需要に答えていくとしている。
同社のティモシー・マクナリー会長が明らかにした。
現在はまだ候補地などの具体的な計画の詳細は公表されていない。
カジノの売上高を示すゲーム粗収益は前年同期比94%増の10億7,127万米ドル(約1,219億円)に達し、ナガ2の開業後はさらに中国人観光客の勢いが増したようだ。
アジア圏ではマカオの次にカジノが多いカンボジアであるが、実はそのほとんどは地方都市に存在している。
首都プノンペンは法律によりナガワールドしか営業が認められておらずの独占状態となっているため、ある意味業績が好調なのは必然と言える。
経済成長が著しいカンボジアでは土地の価格も急騰し、現在バブルのような状態だ。
この状況が続く限り、ナガワールドの施設拡大もつづくのだろうか…