クレイジー4ポーカー(crazy 4 poker)の基本ルール、遊び方からハウスエッジ(控除率)は?役はどんな確率で期待値は?必勝法や攻略法、ストラテジーはある?という疑問まで、実際にクレイジー4ポーカーをカジノでディーリングした経験を持つ現役カジノディーラーが解説します!
クレイジー4ポーカーの基本ルール、遊び方
クレイジー4ポーカーの基本ルール
クレイジー4ポーカーは、その名の通りポーカーの役を利用したゲームです。
プレイヤー(お客さん側)とディーラー(カジノ側)にそれぞれ配られた5枚のカードのうち、4枚を使って作られた役の強さによって勝負が決まります。
世界中で流行するテキサスホールデムポーカーは他のお客さんが対戦相手となりお互いのチップを取り合うゲームですが、クレイジー4ポーカーはディーラーとプレイヤーがサシ(1対1)で勝負するゲームなので、テキサスホールデムポーカーとは違い、他のお客さんのプレイは勝敗に一切影響しません。
クレイジー4ポーカーの数字の数え方
対人ゲームであるテキサスホールデムポーカーの場合は、同じ役の強さを相対的に比較するために数字の大きさが用いられます。
3カードポーカーも、ディーラーと勝負する際に役の強さを判定しなければならないため、数字の強弱はまず覚える必要があります。
数え方はテキサスホールデムポーカー同様にAが一番強く、2が一番弱くなっています。
A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
また、カードのスーツ(♠などの柄)はこのゲームでは勝敗に影響しません。
クレイジー4ポーカーの役の強さ
クレイジー4ポーカーの役の強さは、4枚で役を作るという特性上、一般的なポーカーの役の強さランクとは異なっています。
フォーカード(four of a kind),スリーカード(three of a kind)がかなり強くなっていることが特徴的です。
フォーカード(four of a kind)>ストレートフラッシュ(straight flash)>スリーカード(three of a kind)>フラッシュ(flash)>ストレート(straight)>ツーペア(two pair)>ワンペア(one pair)>ハイカード(high card)
クレイジー4ポーカーのゲームの進行、遊び方
クレイジー4ポーカーの賭け方
クレイジー4ポーカーには、「Ante」「Super Bonus」「Play」「Queens Up」の4つの賭け方があります。
このうち、ゲームを始めるにあたってまず覚えるべきは「Ante」と「Super Bonus」です。
「Play」については後ほど使用し、「Queens Up」については応用的な賭け方のため、後ほど解説します。
ということで、「Ante」と「Super Bonus」に同じ金額のチップを置き、ディーラーが「No more bet」と宣言すると、賭けが成立し、ゲームが始まります。
クレイジー4ポーカーのゲーム進行
カードの配布 まずは、ディーラーと各プレイヤーにそれぞれカードが配られます。
プレイヤーは、自分の5枚のカードしか見ることが出来ません。
勝負するかしないかの選択 5枚のカードを見て、勝負をするかしないかを選択します。
5枚のうちから4枚のカードを用いて、どれだけ強い役が作れるのかを考えて選択しましょう。
・勝負する場合は、「Play」のエリアに「Ante」と同額の賭け金を置きます。この時成立している役がAのペア以上だった場合については、同額の賭け金か、「Ante」の3倍の賭け金を置くことのどちらかを選択することが出来ます。
・勝負をしない場合は、フォールドとなり、「Ante」と「Super Bonus」は没収されてしまいます。
クレイジー4ポーカーの勝敗の決定と配当
勝負することを選択した場合、ディーラーのカードが開かれ、勝敗の判定をします。
勝敗のつくパターンには3カードポーカーと同様に、ディーラーが勝負を降りる場合と、ディーラーとプレイヤーの役の強さを比較する場合があります。
少しややこしいですが、それぞれについて解説します。
また、「Super Bonus」については、ディーラーが降りても関係なく同じ配当が支払われるため、別でご紹介します。
※配当のA to Bという表記は、賭け金Bに対してカジノ側から支払われる配当をAとしたものです。
・ディーラーが勝負を降りる場合 ディーラーの手札がハイカード(役無し)かつ、K以上の数字のカードすらも無かった場合、ディーラーはフォールドとなります。
この時にプレイヤーが得られる配当は、賭けているエリアによって異なり、それぞれ以下のようになります。
「Ante」:配当はつかず、賭け金がそのまま返却されます。 「Play」:賭け金と同額の配当(1 to 1)を得ることが出来ます。
・役を比較して勝負する場合 ディーラーの手札に役が存在するか、ハイカード(役無し)であってもK以上の数字が存在する場合、お互いの手札を比較して勝負することになります。
プレイヤー側が負け、ディーラーが勝った場合 「Ante」「Play」共に没収となります。
引き分けになった場合 役が全く一緒で、数字も一緒という場合に、引き分けが成立します。
この時、「Ante」「Play」はともにプッシュとなり、賭け金はそのまま返却されます。
プレイヤー側が勝ち、ディーラーが負けた場合 「Ante」「Play」それぞれに等倍の配当(1 to 1)が支払われます。
クレイジー4ポーカーのSuper Bonus(スーパーボーナス)の配当
「Super Bonus」は「Ante」同様、最初に必ず支払わなければならない賭け金ですが、配当のつく条件は、純粋な自分の手札の役によって決まります。
つまり、ディーラーが降りようと、ディーラーに負けようと関係なく、独立した配当の計算が行われます。
なお、「Play」せずにフォールドしてしまった場合には、「Super Bonus」の賭け金も没収されてしまうため注が必要ですが、「Super Bonus」の配当が出るような強力な役を持っている以上、フォールドという選択をすることはまずないので、あまり気にしなくて良いと思います。
さて、この「Super Bonus」ですが、「Ante」や「Play」と比べると、ストレート未満の役であった場合は賭け金が没収となるため、安定して配当が出ない分当てた場合は大きなリターンが得られることが特徴です。
以下が「Super Bonus」の配当の割合になります。
役の名前 | 配当の割合 |
Aのフォーカード(four of a kind) | 200 to 1 |
2~Kのフォーカード(four of a kind) | 30 to 1 |
ストレートフラッシュ(straight flash) | 15 to 1 |
スリーカード(three of a kind) | 2 to 1 |
フラッシュ(flash) | 1.5 to 1 |
ストレート(straight) | 1 to 1 |
クレイジー4ポーカーのQueens Up(クイーンズアップ)の賭け方と配当
4つの賭け方のうち、最後に覚えるべきは「Queens Up」です。
これは、賭け方の性質自体は「Super Bonus」に似ていて、ディーラーの手札に関係なく純粋な役の強さによって配当が支払われます。
オプションベットと呼ばれるもので、賭けるか賭けないかはプレイヤーの選択です。
賭けるタイミングは、「Ante」「Super Bonus」と同じゲーム開始前で、それ以外のタイミングで賭けることはできません。
配当の条件は、名前の通りQのカードが関係していて、Qのペア以上の役が出来ていた時に配当が得られる仕組みになっています。
もちろんそれ未満であった場合は、賭け金は没収となります。
以下が、「Queens Up」の配当の割合になります。
役の名前 | 配当の割合 |
フォーカード(four of a kind) | 50 to 1 |
ストレートフラッシュ(straight flash) | 40 to 1 |
スリーカード(three of a kind) | 7 to 1 |
フラッシュ(flash) | 4 to 1 |
ストレート(straight) | 3 to 1 |
ツーペア(two pair) | 2 to 1 |
Q以上のワンペア(one pair) | 1 to 1 |
クレイジー4ポーカーまとめ
クレイジー4ポーカーは、比較的最近発明されたゲームですが、ラスベガスのほとんどのカジノに最低一台は置いてあるゲームになっています。
堅実な勝負もしつつ、「Super Bonus」への賭けを強制されており、多少の夢も見れることから、バランスの取れた良いゲームだと思います。
もし、カジノで見かけた際はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?